テクノロジー・インテリジェンス製品一覧・選定ガイド 2026

テクノロジー・インテリジェンス(TI)に関係する製品は、特許検索、技術動向分析、技術・スタートアップ探索、フォーサイト、イノベーション管理など、異なる市場にまたがっています。本ページでは、企業のR&D・知財・新規事業・経営企画部門が導入候補を選べるよう、主要製品を目的別に整理します。

テクノロジー・インテリジェンスで解決できないテーマ探索問題

目的から選ぶ

まず「何をしたいか」から、比較を始める製品群と主な評価項目を確認できます。

実施したいこと最初に比較する製品群主な評価項目
先行技術・類似特許を漏れなく探す特許検索・知財分析収録国、検索精度、法的状態、ファミリー統合、検索式、AI検索の再現性
競合企業の特許ポートフォリオを比較する知財分析・特許ランドスケープ名寄せ、特許価値指標、引用、技術分類、時系列比較
技術領域の全体像や隣接領域を見るランドスケープ・テキスト分析文書集合の作り方、クラスタの説明性、原文への遡及、独自データの取込み
特許・論文・助成金を横断して調べるR&Dインテリジェンス情報源の範囲、重複除去、技術分類、研究者・機関の名寄せ、更新頻度
技術保有企業・スタートアップ・提携先を探す技術スカウティング企業データ、技術との対応づけ、評価項目、候補管理、交渉・PoCへの接続
弱い兆候やトレンドを継続観測するフォーサイト・継続監視情報源追加、アラート、履歴、評価・投票、レーダー、根拠リンク
外部環境と社内の研究テーマを結びつけるイノベーション管理社内案件、予算、ロードマップ、評価ゲート、権限管理、既存システム連携
複数技術の将来性を定量比較する技術予測・特殊分析指標の理論的根拠、対象分野、検証実績、前提条件、予測の不確実性

01

特許検索・知財分析・特許ランドスケープ

製品主な情報源主な機能・出力適する用途導入前に確認する点
Derwent Patent SearchClarivate世界の特許、Derwent World Patents Index専門家が作成した発明要約、特許検索、AI検索、分析網羅性と統制された特許データを重視する専門調査契約範囲、収録国、検索・エクスポート上限、API、他のClarivate製品との分担
PatentSight+LexisNexis世界の特許、企業・特許ファミリー、引用情報ポートフォリオ評価、競合比較、ランドスケープ、Patent Asset Index、生成AI支援特許ポートフォリオを経営・事業戦略と結びつける分析独自指標の解釈、技術分類の作成方法、検索業務との分担、データ出力
Orbit IntelligenceQuestel世界の特許、科学技術文献高度検索、ファミリー・法的状態、分析グラフ、AI支援知財専門家による検索から技術・競合分析まで必要なモジュール、分析単位、共同利用、外部データとの統合、API
Patsnap Eureka特許、論文、ライフサイエンス・材料などの専門データ自然言語調査、技術Q&A、解決策探索、技術スカウティング、AIエージェント知財部門だけでなく研究者・技術者が直接調査する環境モジュール別の収録範囲、回答根拠、検索条件の制御、TRIZ等の提案品質
IPRally世界の特許技術要素と機能的関係を使うGraph AI検索、監視、分類、生成AIレビューキーワードだけでは探しにくい構造的に類似した発明の検索対象技術分野での検索精度、グラフの編集性、分類学習用データ、出力・連携
Amplified世界の特許、利用者が蓄積する社内情報AI類似検索、共有・注釈、監視、発明情報・社内ナレッジの管理比較的軽量な特許検索とチーム共同作業データ収録範囲、法的状態、検索再現性、エンタープライズ管理、API
VALUENEX Radar特許、論文、ニュース、スタートアップ情報、任意のテキストデータ文書間の類似性に基づく俯瞰図、競合・技術動向、空白領域の探索大量文書を一枚の地図で俯瞰し、技術領域の関係を探索入力データの選定、地図の読み方、時系列比較、分析結果の再利用、標準搭載データ

02

複数情報源を横断するR&Dインテリジェンス

製品主な情報源主な機能・出力適する用途導入前に確認する点
Cypris特許、科学論文、企業・市場情報自然言語検索、技術ランドスケープ、競合・研究者分析、監視、社内知識との統合R&D部門が特許と科学文献を一つの環境で調査するデータベース別の収録範囲、全文アクセス、機関購読との連携、回答根拠、社内データ管理
Wellspring Scout特許、論文、研究助成金、スタートアップ、大学・研究機関横断検索、技術・提携先探索、競合分析外部技術と研究パートナーを広く探索する各情報源の地域・分野カバレッジ、検索・分析機能、候補管理製品との連携
MAPEGY SCOUT特許、論文、企業などのイノベーション情報技術・企業・競合ランドスケープ、トレンド分析、プロジェクト保存・評価外部データ分析と社内の技術評価を一続きで管理する情報源の内訳、独自指標、分類の透明性、ポートフォリオ機能、API・出力
Ezassi 3DScout特許、論文、助成金、企業、投資・市場情報などAI調査、技術ランドスケープ、企業・大学候補、根拠付きレポート、継続監視調査結果を短時間でレポート化し、専門家支援も利用したい場合ソフトウェアと調査サービスの境界、情報源、評価方法、レポートの編集・再利用
Iris.ai RSpace論文、特許、社内R&D文書、利用者が用意する文書文献探索、絞込み、トピック分析、要約、データ抽出科学技術文献や社内文書のレビュー・情報抽出対象分野への適合、外部データの権利、抽出精度、閉域・専用環境、他システム連携
スピーダ技術情報リサーチ/R&D分析特許、論文、研究助成金、政策・国際機関情報、ニュース、企業情報先進技術テーマ別の情報収集、プレイヤー・研究者分析、通知、専門解説日本語で技術・企業・政策情報を横断し、事業情報とも結びつける技術分類の範囲、自社固有テーマへの対応、原データへのアクセス、分析・出力機能
アスタミューゼ特許、論文、研究テーマ・助成金、スタートアップ、投資情報などデータ提供、技術・市場分析、成長性評価、調査・コンサルティング広いイノベーションデータと専門分析を組み合わせたい場合利用できる画面・データ・レポートの範囲、独自スコアの定義、更新、二次利用条件

03

技術・スタートアップ・研究提携先の探索

製品主な探索対象主な機能・出力適する用途導入前に確認する点
StartUs InsightsDiscovery Platformスタートアップ、スケールアップ、技術トレンド企業探索、類似企業、技術・地域別ランドスケープ、監視新興企業を中心に技術・提携候補を探索する企業の網羅性、更新、技術分類、非公開・小規模企業の把握、評価根拠
Q-scoutQmarkets企業、スタートアップ、技術、外部からの提案探索、チャレンジ募集、候補評価、継続的推薦、パイプライン管理外部探索から社内評価までのプロセスを標準化するデータベースと公募機能の範囲、評価ワークフロー、他のQmarkets製品との構成
Traction Technology新興企業、技術ベンダー、社内提案AI探索、候補比較、評価、RFI、PoC・パイロット管理、成果追跡技術候補の発見後、検証・導入まで管理する対象企業データ、評価項目の変更、既存CRM・調達との重複、パイロットの権限管理
Inpart大学・研究機関の技術、研究者、企業のR&Dニーズ、提携案件技術とニーズのマッチング、案件・関係管理、デューデリジェンス、提携ポートフォリオライフサイエンスを中心とする産学・企業間R&D提携対応業界、探索ネットワーク、専門家による選別、CRM機能、契約後の案件管理範囲
ITONICSInnovation OS技術、トレンド、スタートアップ、競合、社内案件自動探索、評価、レーダー、ロードマップ、社内ポートフォリオとの関連づけ探索結果を戦略・投資・研究開発案件へ接続する利用モジュール、初期データ、分類・評価設計、運用担当者、既存システム連携

04

弱い兆候・トレンド・フォーサイトの継続監視

製品情報の作り方主な機能・出力適する用途導入前に確認する点
ITONICSTechnology Radar外部データ、AI探索、利用者・スカウトの評価、社内情報技術・トレンドレーダー、評価、監視、ロードマップ、ポートフォリオ多人数のスカウト活動と経営・R&D判断を一つの基盤で運用する導入設計と運用負荷、データ契約、権限、社内案件との接続、総費用
FIBRES選択したWeb情報源、RSS、ファイル、利用者の投稿、AI支援弱い兆候・トレンドの蓄積、クラスタリング、レーダー、シナリオ、根拠付き説明独自の観測対象を持ち、比較的軽量にフォーサイトを継続する自動収集の範囲、重複・ノイズ処理、履歴、AI生成部分の確認、外部共有
Futures Platform専門家が編集したトレンド・シナリオ、外部ニュース、利用者データ既成の未来洞察、フォーサイトレーダー、シナリオ、共同評価、AI支援自社でゼロから情報収集せず、専門家知見を起点に将来検討する収録テーマの自社適合性、地域・業界の深さ、自社データ取込み、編集・出力
Valona多言語のニュース、企業・市場・規制情報、利用者情報継続監視、要約・翻訳、アラート、ダッシュボード、トレンドレーダー海外のローカル情報を含む市場・競合・技術変化の監視技術文献・特許の範囲、情報源リスト、言語品質、配信・共有、社内情報との統合

05

特定の分析方法に重点を置く製品

製品分析方法主な出力適する用途導入前に確認する点
GetFocus特許集合と引用ネットワークから技術ごとの改善率を推定し、継続更新競合技術の比較、改善率、成熟度、技術レーダー、月次監視複数の代替技術への投資判断を定量的に補助する対象技術の特許集合、推定式と誤差、非特許要因、対象分野、サービス依存度
Mynd教師なしトピックモデリングによる「context mining」階層的トピックマップ、重要文書、概念間の関係、調査プロジェクト任意の文書集合を構造化し、異分野を含む技術テーマを探索する入力データの準備、モデルの安定性、トピックの説明、時系列処理、エクスポート

用途別ショートリスト

比較を始める際の候補例です。製品の優劣を示す順位ではありません。

用途比較候補
特許専門家による先行技術・無効資料・FTO調査Derwent Patent Search、Orbit Intelligence、IPRally、Amplified、Patsnap
特許ポートフォリオの価値・競合比較PatentSight+、Orbit Intelligence、Patsnap、VALUENEX Radar
特許・論文を横断したR&D調査Cypris、Wellspring Scout、Patsnap Eureka、スピーダ、アスタミューゼ、Iris.ai RSpace
技術ランドスケープ・俯瞰図VALUENEX Radar、MAPEGY SCOUT、Patsnap、PatentSight+、Mynd
スタートアップ・技術保有企業の探索StartUs Insights、Wellspring Scout、Q-scout、Traction Technology、ITONICS
大学・研究機関との提携探索Inpart、Wellspring Scout、アスタミューゼ、スピーダ
弱い兆候・トレンドレーダーFIBRES、ITONICS、Futures Platform、Valona
外部変化と社内の研究・投資案件の接続ITONICS、MAPEGY、Q-scout、Traction Technology
技術の改善速度・代替技術の比較GetFocus
独自に収集した文書の概念的な構造化Mynd、VALUENEX Radar、Iris.ai RSpace
日本語情報・国内支援を重視VALUENEX、スピーダ、アスタミューゼを起点に、海外製品の国内体制を個別確認

導入候補を選ぶ9つの視点

選定項目確認する質問PoCで行うテスト
1.支援する意思決定調査結果を誰が、何の判断に使うのか過去に実施した実案件を一件再現する
2.情報源の範囲国、年代、文献種別、全文・抄録、更新頻度は十分か既知の重要文献・企業が収録されているか確認する
3.検索・推薦品質既知の検索語を越えて関連技術を発見できるか正解集合を用意し、再現率・適合率と未知の有用候補を評価する
4.根拠と説明可能性要約、分類、スコアから原文へ戻れるか重要な結論を第三者が追跡・再現できるか確認する
5.時系列・継続監視差分、履歴、アラート、評価の変化を保持できるか一定期間の追加データで変化検出を試す
6.自社データ社内文書、独自分類、評価履歴を安全に利用できるか権限の異なる少量の社内データで取込みと削除を試す
7.連携と再利用API、CSV、BI、SSO、文書管理、CRM等と接続できるか必要な入力・出力を実際のシステム間で往復させる
8.運用設計誰が情報源、分類、評価基準、レーダーを更新するのか月次運用を模擬し、必要工数と属人性を測る
9.総費用と契約初期設定、データ、利用者、API、支援、更新にいくらかかるか3年間の総費用と解約時のデータ持出し条件を比較する

比較表を作る際に分けるべき項目

混同しやすいもの区別する理由
データベースと分析機能情報源が弱ければ高度なAIでも重要文献を発見できません。一方、データが豊富でも分析・運用は別途必要です。
一回の調査と継続監視検索・レポート作成ができても、差分履歴、アラート、対象期間管理がない場合があります。
可視化と仮説形成地図やレーダーは構造を見せますが、それだけで研究テーマや事業仮説を生成・検証するわけではありません。
AI要約と根拠付き分析流暢な文章より、出典、検索範囲、除外条件、反対証拠を確認できることが重要です。
技術探索と案件管理候補を見つける機能と、評価、交渉、PoC、投資判断を管理する機能は異なります。
標準データと自社データ標準データが豊富な製品と、独自文書を柔軟に分析できる製品では導入目的が違います。

編集方針

  1. 本一覧は各社が公開している情報を基に、製品の主用途を整理したものです。掲載順は評価順位ではありません。
  2. 各社の機能説明には提供企業による表現が含まれます。データ収録範囲、精度、導入形態、価格、API、日本語対応、国内サポートは契約前に確認してください。
  3. 価格は個別見積りが多く、契約条件によって変わるため掲載していません。
  4. 販売・紹介その他の関係がある製品については、該当製品の欄で明示します。
  5. 製品の追加、終了、買収、名称変更、機能変更を確認した場合は随時更新します。

製品選定・要件整理のご相談

導入目的がまだ明確でない場合や、複数製品の違いを自社の研究開発業務に沿って整理したい場合は、次の内容を添えてご相談ください。

  • 対象とする技術分野
  • 主に利用したい情報源(特許、論文、ニュース、企業情報、社内資料など)
  • 調査、継続監視、技術探索、提携先探索、研究テーマ評価などの目的
  • 利用部門と想定利用者数
  • クラウド、国内データ保管、オンプレミスなどの要件
  • 既存のBI、文書管理、CRM、研究開発管理システムとの連携要件

ご相談・お問い合わせ

※本ページの内容は2026年9月3日時点の公開情報に基づきます。製品仕様、収録データ、提供地域、名称、料金などは変更される場合があります。

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